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嫌々爺日記

日頃の愚痴か、エンタメ作品の感想か……

哀しき戦争の落とし子たち・『ゴジラ(1954)』

僕は比較的ジャンルを問わずに映画を観るタイプなのだが、こと特撮映画/怪獣映画に関しては、殆ど観たことがなかった。何故かは分からない。何となく、特撮映画や怪獣映画を経ずに成長してしまったのだ。子供の通過儀礼である筈のウルトラマンにも、それほど…

悪ふざけみたいな吹き替え

外国語映画を吹き替えで観るか字幕で観るか、というのはよく議論になる話である。だが、別に映画通ぶる訳でも選民意識を持っている訳でもないのだが、この議論をする人はハリウッド大作以外の映画をあまり観ない人ではなかろうかと、字幕派の僕は思う。とい…

外部に持ち出された内輪ノリ

読書メーターというアプリを3月の終わりに始めた。本ブログ同様、「嫌々爺」という名前で登録している。ネットなんてGoogle検索か2ちゃんねる閲覧かYou Tubeくらいしか使わなかった僕としては、ブログを始めたというのも我ながらよくやった感があり、それを…

たまには悲劇のヒロインぶって

突然だが、ってまあブログなんてものはいつも突然始まるものなのだが、ウチの父親は不倫をしている。僕は現在満18歳、ピカピカの大学生一年生である。父の不倫に気付いたのは遡ること五年前、当時13歳、色々厄介なお年頃、中2のときであった。 知るに至った…

日本は右傾化していない

東京書籍の小1向け道徳の教科書のある記述が、文部科学省の検定意見によって変更を強いられた。変更となった題材は『にちようびのさんぽみち』という話で、主人公の少年があまり通ったことのない道を歩き、自分の住む街の新たな魅力を見つける、という、まあ…

悪影響を及ぼす物は規制しよう

小児性愛者が性犯罪を犯すと、漫画・アニメの悪影響が取り沙汰される。現に石原慎太郎元都知事閣下なども、漫画やアニメを嫌い、規制を推進した。 そうなのだ。漫画・アニメは誰かしらに悪影響を及ぼすのは間違いないのだから、こんなものジャンジャン規制す…

神経質な描線の闇〜エドワード・ゴーリー

僕は、エドワード・ゴーリーという絵本作家のファンだ。何冊も彼の著作を持っているし、原画展にも足を運んだ。 エドワード・ゴーリーは、細い描線を神経質なまでに書き込み、重ねていくことで、闇を浮かび上がる。この闇とは、文字通り光の加減によって物体…

じっとり・『人魚伝』

中学三年生のときに『壁』を読んで以来、僕は安部公房のファンなのだが、その最高傑作といえば、『砂の女』『箱男』そして『人魚伝』のうちのいずれかであろう、と個人的には思う。 沈没船の調査をしていた「ぼく」は、船内で美しい人魚と出会う。歯以外は全…

愛か狂気か・『ジャズ大名』『セッション』

『ラ・ラ・ランド』を観た。評判は賛否両論に別れているらしく、僕も、ミュージカルだからという理由では片付けられない「細部の曖昧さ」が気になったものの、結論としてはやはり面白かった。 僕はチャゼル監督の前作『セッション』も劇場で観たのだが、総合…

ナンシー関は死にました

「もしナンシー関が生きていたら、ズバッと斬ってくれたのになあ」 昨今のテレビ番組を批判したい人が、しばしば使う言葉である。「小林秀雄が生きていたら……」「淀川長治が生きていたら……」などという意見は目にしないが、「ナンシー関が生きていたら……」と…

「命の授業」という名の実験

1990年7月、大阪府豊能町立東能勢小学校で4年生の担任を受け持っていた黒田恭史先生は、「生徒全員で豚を飼い、最終的にその豚を食べることで、食というものを見直そう」と考え、「命の授業」と題して、実際に体重30kgのオス豚をクラスで飼い始めた。生徒達…

大学四年間でしたいこと

僕は、この春から大学生になる。早っ。怖っ。ということで、大学生の間に読みたい本や漫画、観たい映画、聞きたいCD、行きたい場所などを列挙していきたい。 完全に自分用のメモであり、誰も興味がないだろうとは存じますが、まあアクセス件数が5件/日の過…

「主人」という言葉とフェミニスト

2017年3月6日、(僕の好きな)作家の川上未映子氏が、朝日新聞デジタルに「主人」や「嫁」という言葉は賞味期限というコラムを寄稿した。川上氏は以前にも、日経DUALという媒体で「主人」という言葉が心底嫌いというコラムを載せている。 以下、「主人」という…

プライスレスな言葉の宝石箱・『中原中也詩集』

「詩」というジャンルにそれほど明るい訳ではないが、一番好きな詩人は誰かと問われれば、僕は躊躇なく「中原中也」と答える。中原中也の詩集は複数の出版社から刊行されているが、オススメは、ハルキ文庫から出ている『中原中也詩集』である。 まず、北見隆…

黙祷の重み

3月11日に、僕は黙祷を捧げない。東日本大震災で亡くなった人の中に、僕の知っている人はいないからだ。だが日本では、日本人は3月11日に当然黙祷を捧げる筈だ、という空気が存在する。黙祷を捧げない者は心が無く、非国民かのような空気が、依然として存在…

雑記:小さなモヤモヤ

僕は小さなモヤモヤを大量に抱えて生きている。別に怒るほどでも、誰かに言うほどでもない、小さなモヤモヤである。ザッと列挙していきたい。 1.酢豚に入っているパイナップル、に矢鱈とキレる人。何がそんなに気に食わないのだろう。 確かに、よく言われる…

真実とはなんぞや

あなたは「騒音おばさん」を覚えておられるだろうか? 大音量で音楽をかけ、布団叩きで干している布団をリズミカルに奏でながら、「引越ーしぃっ!引越ーしぃっ! さっさと引越ーしぃっ! シバくぞっ!」という罵声を近隣住民に浴びせ続け、睡眠障害を負わせ…

いっぱい食べる君が好き

僕は、人の食事している姿に興奮を覚える。この「興奮」を性的興奮と捉えるのは些か大袈裟であり、言うなれば、女性が髪をかきあげるのを見たときや、あるいは好きな人と目が合い、ふと微笑みかけてくれたときに抱く程度の、ドキッという興奮のことを指して…

死刑制度改革案

僕は死刑制度に賛成だ。理由は単純であり、死刑判決を下されるような奴を生かしておく必要性がないからだ。遺族感情云々など、正直どうでもいい。遺族感情を争点にすると、天涯孤独な人間なら殺しても死刑にならない、という理屈を持ち出されかねない。 我々…

オカルト肯定派によるオカルト番組否定

僕は所謂、オカルト肯定派である。地球外生命体は存在するし、雪男も存在する。ネッシーは捏造だと証明されているが、ネッシーのような深海生物は存在する。幽霊も実在するし、超能力者だっている。そう信じて疑わない。だが、これらの存在を取り上げるオカ…

アンチ『スイーツ男子』

僕は甘いものが大好きだ。好きな食べ物は? の問いには決まって「寿司とパフェ」と答える。『NO SWEETS,NO LIFE』である。 高校一年生の頃、学校に馴染めず鬱屈としていた僕の数少ない癒しの一つが、放課後たまに喫茶店に寄って食べるパフェだった。 そんな…

日本に愛国者は存在するのか?

日本が好きか嫌いかと問われれば、僕は好きだと答える。日本人や日本社会に多く見られる慣習の中には嫌いなものもたくさんあるが、総合的に考えれば、僕は日本が好きである。 だが、日本人による日本礼讃は嫌いである。端的に言って、気持ち悪いのだ。 一つ…

何故、皇族を「〇〇様」と呼ぶのか

小学校低学年の頃、ニュースから聞こえてくる「皇太子様が〜、愛子様が〜、雅子様が〜」という表現に疑問を抱いていた。自分より年下の少女や、何処にでもいそうな仲睦まじい夫婦が、何故「様」という敬称をつけて呼ばれているのだろうか。この人達の何がど…

ベスト10色々

たかだか18年しか生きていないが、僕にとっての現時点での色々なオールタイムベスト10を考えてみた。 では、どーぞ(ランキングは順不同) <好きな映画ベスト10> 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー) 『七人の侍』(黒澤明) 『街の灯』(チ…

疑問・『バケモノの子』

細田守監督長編オリジナル作品第4弾である。僕にとって細田監督のそれまでの作品といえば、文句無しの傑作『時をかける少女』、文句はあれども好きな『サマーウォーズ』『おおかみこどもの雨と雪』、劇場版ONE PIECEの中で一、二を争う傑作にして屈指の問題…

大胆にして緻密・『MUD MEN 最終版』

〇〇も知らないのに漫画を語るな! という主張はあまり好きではないのだが、漫画好きを名乗るなら読んでいて損はない作家、というのはやはりいるものだ。その筆頭は恐らくこの人、諸星大二郎だろう。天才、奇才、鬼才……。どんな言葉で褒め称えても足りない、…

徹頭徹尾たけし映画・『座頭市(2003)』

公開時のキャッチコピーは「最強。」である。素晴らしいコピーだ。「。」が何とも言えぬ良い味を出している。藤岡弘、の「、」みたいな。 まあそんなことはさておき、世界のキタノ流・座頭市であるが、本家本元・勝新太郎版座頭市のファンである僕からしても…

勿体無い・『眠らない街 新宿鮫』

高校二年生のときのことだ。フィリップ・マーロウシリーズを読んでみようと思い立ち、誕生日祝いに貰った五千円を軍資金に、僕は書店へと向かった。だがその本屋さんには『長いお別れ』だけしか置いておらず、シリーズ一作目に当たる『大いなる眠り』がなか…

むきだしの園子温・『愛のむきだし』

上映時間4時間超、園子温監督最高傑作……どころか邦画史上に残る傑作、という声まで飛び出す作品である。なるほど、確かにそう称賛する人がいるのは大いに理解できる。作り手の情熱が、ヤル気が、発する圧が、そして映画に対する愛が、とにかく凄いのである。…

聖なる御都合主義・『東京ゴッドファーザーズ』

今敏作品の中で、最も大衆受けのする作品だろう。『ダイ・ハード』と並び、毎年クリスマスにどこかのテレビ局で放送するべきクオリティの映画である。 おっさんホームレス・ギンちゃん、元ドラァグクイーンのホームレス・ハナちゃん、そして家出女子高生・ミ…

芸術は爆発だ!

小学生の頃だったと記憶している。遠足で、万博記念公園を訪れた。空一面に雨雲が広がり、小雨が降りしきる中、僕らはパビリオン記念碑巡りをしていた。記念碑の下に設置されたステンレス製のスクラッチプレートを、専用のノートに鉛筆で転写していくのだ。 …