嫌々爺日記

日頃の愚痴か、エンタメ作品の感想か……

何故、皇族を「〇〇様」と呼ぶのか

小学校低学年の頃、ニュースから聞こえてくる「皇太子が〜、愛子が〜、雅子が〜」という表現に疑問を抱いていた。自分より年下の少女や、何処にでもいそうな仲睦まじい夫婦が、何故「様」という敬称をつけて呼ばれているのだろうか。この人達の何がどう偉いのだ。少しばかりの反感を含んだ疑問であった。

 

だが、天皇陛下皇后陛下に対して、「何処にでもいるおじいちゃん、おばあちゃんが何で偉い人みたいに扱われてんねん」という疑問は抱かなかった。ニュースで用いられる天皇・皇后両陛下」という響きに、子供ながらに、「ああ、この人達は偉い人なんやなあ」と感じていたのだ(天皇は国民の象徴であり、「偉い」という表現は厳密にはおかしいが)。

 

そして僕は未だに、「皇太子様、愛子様雅子様」という表現には疑問を抱いている。ただ現在抱いている疑問は、小学生の時のように「この人らの何が偉いねん?」というものではなく、「何故、殿下と呼ばない?」というものである。

僕は、「様」という敬称に、何処か俗っぽさや、安っぽい権力者の臭いを感じるのだ。ファミレスでは僕らも「〇〇様〜」と呼ばれるし、ポケモンの悪の組織の首領は「サカキ様」、ドラゴンボールのアイツは「フリーザ様」である。

その俗的な敬称を皇族に付けるというのは、如何なものか。

「皇太子様、雅子様愛子様」の正式な呼び方は、それぞれ「皇太子徳仁親王殿下/皇太子徳仁親王妃雅子殿下/敬宮愛子内親王殿下」である。これをそのまま言うのは流石に長過ぎる、というのであれば、「皇太子殿下」「雅子殿下」「愛子(内親王)殿下」と呼べばいいのだ。現に、天皇様」「皇后様」とは呼ばずに、「天皇陛下」「皇后陛下」と呼んでいるではないか

 

些細なことかもしれないが、言葉の持つ印象を考慮するべきだと僕は思う。でなければ、皇族を敬うつもりでメディアが使う「〇〇様」という言葉はかえって、幼き日の僕のように、皇族に対する反感を生む原因となり得るのではないか。

あと単純に、テレビで特定の人物を「〇〇様」と呼ぶのは、カルト宗教か独裁国家みたいで気持ち悪い、というのもある。

 

天皇は国民の象徴であり、皇族には敬意を払うべき」と考えるならば、「陛下」「殿下」という敬称で呼ぶべきであり、「天皇制は民主主義に反する! 皇族は庶民と何ら変わらない」と考えるならば、「さん」付けで呼べばいいのである。

 

もしこれでテレビ朝日あたりが「天皇さん」と呼ぶようなことになれば、ちょっと面白いのだが……。