嫌々爺日記

日頃の愚痴か、エンタメ作品の感想か……

オカルト肯定派によるオカルト番組否定

僕は所謂、オカルト肯定派である。地球外生命体は存在するし、雪男も存在する。ネッシーは捏造だと証明されているが、ネッシーのような深海生物は存在する。幽霊も実在するし、超能力者だっている。そう信じて疑わない。だが、これらの存在を取り上げるオカルト番組は大っ嫌いである。

 

理由は二つ。一つ目は、オカルト番組のせいでオカルトをインチキだと決めつける人が現れるからだ。

オカルト番組はよく、別の番組で捏造と証明されていた動画や画像を、平気で「心霊画像!」「UFO動画!」と宣う。酷い時には、海外の映像クリエイターが製作した動画を切り取り、「宇宙人襲来!」などと謳っている。テレビでオカルトの大家とされている山口敏太郎氏なども、しばしばこうしたことを行なっている。

こういうことを平気でする、テレビでお馴染みのオカルト肯定派諸氏は、自分達こそオカルトへの偏見を助長していることに気付かない。白くボヤけた写真を見ては「幽霊だ!」と主張し、空に浮かぶ光を見ては「UFOだ!」と叫ぶ。そして、そんな彼らに周囲の人間が嘲笑の眼差しを向けると、「オカルトを馬鹿にするな!」と怒る。違う。馬鹿にされているのはオカルトではなく、無根拠にオカルトが事実だと主張するあなた方である。

こういう狂信的オカルト肯定派が跋扈するせいで、「オカルトはインチキ」という認識を持つ人々が増えていくのだ。

 

二つ目は、番組関係者が、オカルトを無根拠にテレビで流す危険性を考えていないだろうからだ。テレビは、腐っても最大手のメディアである。そのテレビで、(少なくとも現時点では)証明不可能なオカルト現象を安易に放送することの責任を、何一つ考慮していないように思われる。

ただただ無責任に心霊動画や心霊画像を流し続けるだけで、霊が実在するか否かの検証は当然の如くせず、ましてや「霊が本当に実在するかは分かりません」という宣言すらしない。さらに、細木数子江原啓之のような詐欺師をも平気で出演させる。こんなことを許容していい筈がない。

消費者が金を払って自主的に購入するオカルト雑誌でなら、「幽霊はいる」と断言してもよかろう。だが、公共の電波で何の宣言もないまま幽霊は実在するという印象を与える番組を放送するのは、大変危険である。

テレビでよく「信じるか信じないかは、あなた次第です!」という決め台詞を発する都市伝説芸人がいるが、全くもってその通りである(彼自体はペテン師だが)。

 

信じたい人はオカルトを信じればいいし、信じたくない人は信じなければいい。ただ、それを他人に押し付けてはならないのである。

 

「幽霊は実在するのか? 徹底討論!」などという番組はよくあるが、無意味なことこの上ない。「幽霊はいる/いない」の証明は、現時点で誰にも出来ていないのだから、オカルト肯定派に「幽霊はいない」と言おうが、オカルト否定派に「幽霊はいる」と言おうが、納得も理解もされる筈がない。ベジタリアン松阪牛の美味しさを説明するのと同じくらい、無意味だ。

 

ある不思議な現象に対して、科学の知識など大してない癖に「非科学的だ」と一刀両断する自称インテリも、無根拠に「祟りじゃ!」と叫ぶオカルト信者も、向いている方向は真逆なだけで、どちらも同じだけ愚かなのだ。

 

兎にも角にも、オカルト番組クソ喰らえである。オカルト肯定派の僕は、今後も一人で勝手にオカルトを信じつつ、オカルト番組を否定していきたいと思う。